12月16日生まれ。
東京在住のデザイナー兼イラストレーター。
某有名私立大学の理系を卒業したのに
何故か全く違う業種に。
デザイン業を営みつつも電子回路設計、トレーナーなど、面白いと思えば
何でもやってしまう気質が災いしてかスペシャリストというよりもゼネラリスト気味で、
裏方で何かしていることが多い。
ゲームと映画、アニメ、漫画、音楽をこよなく愛する。
炭酸飲料とお酒がないと生きていけない。
漫画やアニメを科学的に考証することが生きがいの一つ。
漫画ベスト3(最近の):「ドリフターズ」(人生捨てがまり)「血界戦線」(技名を叫んでから殴る!)
「巨悪学園」(つまり死!)
アニメベスト3:「銀河英雄伝説」(永遠の名作、主に声優陣が)
「ザ・コクピット」(これで軍事好きに)
「鬼灯の冷徹」(最近一押し)
ゲームベスト3:「ストリートファイターⅢ 3rd」(墓まで持って行く)
「アンチャーテッドシリーズ」(神様サンキュー!)
「フロムソフトウェアのゲーム」(脳がコジマ粒子に汚染されてる)
お仕事の依頼は月詠さんのホームページから
http://www.tragicmoon.com/
月詠さんとの待ち合わせ時間。
「ええーっとですね、電車を乗り間違えまして… いま赤羽に…」
取材時間に遅刻!!
激怒され、取材中止になるに違いないと思いながら、戦々恐々としながら
電話をかけるヨウメイ。
「大丈夫です。ゆっくりと来てください」
「え、大丈夫なんですか」
こわばっていた体から力が抜けた。
待ち合わせ時間に月詠さんの家に到着せず、
電車に乗り間違え赤羽の駅で胸をなで下ろすドアホなヨウメイ。
しかし、ここで安心してはいけない。
月詠さんの家に着いたとたん漫画「北斗の拳」に登場する
ケンシロウに一撃で倒される悪い人がドアの向こうから出てきて、
家の中に連れ込まれ、きっとボコられるにちがいない。
月詠さんの写真のイメージからはそんな印象をうけていた。
10年前、映像業界に入りたての頃、恵比寿のとある飲食店で取材中
撮影時間が3時間ほどオーバーし、担当していたアシスタントディレクターが
店長に店の裏につれていかれ腹を殴られていた姿がふとヨウメイ脳裏をよぎるった。
ただ、電話の声はやさしかった。
ボコられないように謝ろう!!!
取材先の月詠さんの事務所に到着し連絡を入れる。
ドアの向こうから極悪人の登場かと思いきや、すらっとした
そしてイケメンの月詠さんが現れた。
しかし、恐ろしく腕が太いことは付け加えておく。
これは良くないことが起こるのではないかと思っていたら…
「おはようございます。場所わかりました?」
「すいません。おそくなりました。」
「今日、よろしくお願い致します。」
月詠さんが笑顔で部屋の中に遅刻をしたドアホを迎え入れてくれた。
ただ、ここで断わっておく。いくら月読さんがイケメンだからといって
ヨウメイは惚れない。
男前だからといってまじまじと顔を観察するヨウメイではない。
いくらドイツ人の友人アレックスにゲイだと言われ続けているが
決してゲイではないことだけは伝えておくことにする。
靴をぬぎ、部屋の中を見渡すと何とそこにはバーがあるではないか!!!!
「これ、どうしたんですか?」
「お酒好きなんで、家の中にバー作っちゃって、たまに友人を招いて
お酒作るんですよ」
家の中にバー!?
デザイナーは稼いでいる!!
そんなもの普通のひとは家の中には作らない。
月花さんといい、イケてるひとはみんなバーを作るのかと考えるヨウメイ。
金髪。オシャレなマスク。ビジュアル系ロックバンドのようなメイク。
映像業界でも金髪で国営放送にでている方々はとんがっている。
見かけがとても大事な業界で金髪!!!!
きっと月詠さんもずば抜けているに違いないと勝手に思い込むヨウメイであった。
しかしー。一抹の不安がヨウメイの頭を過った。
果たしてニートならぬ立て籠りを元気にしてくれる
面白いお話を教えてもらえるのか?
これでとてもおとなしい人だったらどうしよう!!!
ちゃんとお話を伺うことができるのかと内心ドキドキしていた。
月詠さんを知ったのは世紀のマッドサイエンティスト、ドクターくられさんのツイッターで
たまに月詠さんのコメントを拝見したことからであった。
今でこそかわいいアイコンにはなっているがとても常人とは思えなかった。
その時の月詠さんの写真のインパクトに圧倒されたのと
ホームページを拝見し、
「世界の片隅でイラスト書いてます、お仕事ください」
と書いてあったのを拝見してなんとなく同じ臭いを感じていた。
しかし、月詠さんのお仕事部屋に案内されたとたん
全くヨウメイとは違う人であることがわかった。
本棚にはヨウメイの知らない漫画がきれいに陳列されているではないか!!!
そして、精巧に作られたフィギュア!!!
なぜかわからないが英語で書かれた薬のビンが至る所にころがっている。
「この、英語でかかれた薬のようなものなんですけど…もしかして…」
「これですか、ビタミン剤です。健康と、体鍛えてますんで
安いの購入して飲んでるんですよ、ちなみにこのビタミンは…」
イラストレーターのはずなのになぜかビタミンや薬の知識にとてもたけている。
そしてドアホに分かりやすく説明してくれる。
その知識が半端ない。
どこでそんな知識を得ているのかとても気になった。
これは後で聞かなければならない。
「体鍛えているって… 」
「総合格闘技やってまして…」
何か粗相があったら確実に〆落とされると思いながらも
既に遅刻をしたことは全くなかったことにしている
ヨウメイであった。
そして、デスクの上にはi-macのディスプレイにi-pad、
イラストレーターが使用するタブレットが接続され、始めてみるシステムが組み込んである。
「このシステム月詠さんが組んだんですか?」
「仕事で必要だったんで自分ですべてやりました。」
そしてヨウメイが手をだすことのできないプレステ4が置いてある。
「ゲームするんですか?」
「バトルフィールドやりたくてプレステ4買ったんですよ」
月詠さんゲームまでうまいのか!!!!
そういえばクラレ先生もゲーマーだったことが思い出された。
デザイナーのオフィスに潜入するヨウメイ。
漫画とゲームと同人誌。
しかもヨウメイが知らない漫画が多い。
今日はこの同人誌のことについてもお話を伺いにきたのであったことを
思い出した。
「すみません。今日は同人誌について教えていただきたく思い。
お伺いしたんですが…」
「ちょっと待ってください、お茶をだしてなかったですね…
熱かったでしょ。気がつかなくて申し訳ありません。」
月詠さん、なんていい人なんだ。
ヨウメイは手土産どころかお茶さえ買って来ず、その上
遅刻までかましているにも関わらずこのとてもジェントルな応対。
「お茶がいいですか?それとも、コーラがいいですか?」
「コーラでお願いします。」
遠慮は知らないヨウメイである。
頂けるものはありがたく頂く性分である。
オシャレなバーでコーラを注いでくれる月読さん。
しかし、この時、月詠さんに出していただいたコーラがこの後とんでもない悲劇を
巻き起こすことになるとはこのときのヨウメイには想像もつかなかった。
「どうぞ召し上がってください。」
冷たく冷えたコーラが差し出された。
「ゴチになります。」
それでは僕も。
月詠さんが飲んだのを確認してから
ヨウメイもコーラを飲む。
すると月詠さんがコーラの入ったグラスを
mac book proの横においた。
このときヨウメイにはなにか嫌な感じがした。
しかし、全く月詠さんのことをしらなかったので
伺えること確認しようとするヨウメイ。
「本日、お話を伺いたくお伺いしましたのは、
同人誌とはどういうものかとお伺いしたく…
そもそも、月詠さんがそもそもイラストとデザインをされるきっかけに
なったのは…」
「それ、言った方が良いですか?
学校を卒業して、入社した会社が6ヶ月で倒産しまして…」
「え、倒産ですか? 入社して6ヶ月で?」
「ええ」
「そん時どうされたんですか?」
「会社がなくなりましたんで、6ヶ月でフリーになりました。」
「え!!!!! たった6ヶ月でフリーですか?」
月詠さん、やはりただ者ではなかった。
それでこれまでイラストレーター兼デザイナーとしてご飯を食べて来られているのである。
ドアホなヨウメイから言わせるとセンスを兼ね備えた天才であることが
一瞬でわかった。
入社6ヶ月でそれからフリーで活躍され続けている!!!!
ふと自分のことを振り返った。
なぜかこの時、会社で喫煙事件のことが思いだされた。
それは、寒い冬の夜、会社で起きた語ることのできない事件であった。
普段、社内は禁煙でバルコニーに出てタバコを吸わないといけない。
寒い冬の夜外にでて吸うのは骨身に沁みる。
だったら、タバコをやめればいいだけの話ではあるのだが。
だから、タバコを吸っては行けない社内で吸う時は
出入り口のドアを開け換気をしながら室内でタバコを吸っていた。
それを学習したのは 社長がいないときに、上司が室内で
ぷかぷかタバコをすっているを見ていたので同じ様にやれば
事故は起こらないとおもいヨウメイもマネをした。
やはり、決まりを破ると天罰が下る。
いつもならタバコのにおいを完全に消す為の換気の時間を考え、
社長が出社する6時間前には室内で吸うことをやめるのが習わしであった。
しかし、この日は朝の6時までくだらない話をしながら
深夜のこって作業をしていた全員でタバコをすっていた。
そこに同僚の小野田少尉が入ってきた。
「この臭いまずいですよ」
その一言で、全員で社内の窓を全開にした。
なんとかこれでタバコの臭いが消えてくれればと願ったが
神様はヨウメイに全く微笑まなかった。
そのまますぐに家に帰ればよかったのだが
しゃべり疲れて寝てしまったのである。
そして朝の9時が訪れた。
社長の怒り声で目が覚める。
いつも温和で、ヨウメイのクビを何度も救ってくれたことのある
社長の顔色がみるみる変っていく。
映画、大魔神を見ているようであった。
ヨウメイをのぞく実行犯はみんなその場にはいなかった。
ふと横をみると小野田少尉が笑っている。
次の日、ヨウメイは坊主頭になった。
いつも悪いことをするとバレるヨウメイである。
そんなドアホであったので3年経っても
使えないただのゴミであった。
6ヶ月でフリーランスのイラストレーター兼デザイナーになった!!!
どんだけ月詠さんセンスあるんだ!!!!
脇道にそれたので話をもとに戻す。
月詠さんのインタビューが始まった。
そして何かいやな予感が的中した。
机の上に置かれたコップに入ったコーラ。
そしてAIR-mac。
タブレット。
PS4。
だんだんインタビューの内容がエスカレートして来たその時、
月詠さんの手がコーラの入ったコップに当たった。
そしてコップが倒れ中の液体が注ぎ込まれる先は、
なんとAIR-macのキーボードの中!!!!
マジっすか?
その現場を逃げ出したいヨウメイがそこにはいた。
見ちゃいけない。見ちゃいけない。見ちゃいけない。
100%ぶちこわれたマック!!!!!
壊れた。
修復不能。
時間よ戻れ。
逃げ出したい衝動にかられた。
すると月詠さんいっこうに気にする様子がない。
さらに話を続けようとする。
しかしヨウメイの頭の中はパニックである。
電源の入っているMACのキーボードの間に
コーラを注ぎ込んで普通にしていられる人は
この世にはいないと思っている。
間違いなくAIR-macぶち壊れた。
気が気ではない。
しかし月詠さん全く気にせず話続ける。
伺っている話の内容が頭の中に入って来ないので
収録を止めた。
こっちの頭の中は、ぶっ壊れたmacのことしかない。
これめっさ仕事に支障でるけど、どないしよう。
どないもでけへんと頭の中はそのことでいっぱいのヨウメイ。
弁償するしかないかと思っていたら
全く動じた様子もない月詠さんが
「大丈夫ですよ。後でバラしてエタノールで拭いときますんで、
続けましょう」
「え、バラしてそんなことできるんですか?」
「簡単ですよ。ま、自分で修理できるんで問題ないですよ、
気にしないでください。」
そこには神がいた。
ヨウメイならまず発狂しインタビューどころではない。
まともな受け答えできる精神状態では間違いなくなくなる。
イラストレーター兼デザイナー。でその上、コンピューターや機械にもめっさ詳しすぎる。
「さ、続けましょう」
金髪でオシャレなマスクをした月詠さんが怒った様子もなく言った。。
スマートフォン用 前半30分
スマートフォン用 後半20分
i-phone用 前半20分
i-phone用 後半20分